新生銀行、07年度中に消費者金融事業に参入

2007年03月01日 17:38

新生銀行の寺井宏隆専務執行役リテール部門長は1日、ロイターとのインタビューで、2007年度中に銀行本体として消費者金融事業に進出する方針を明らかにした。住宅ローン事業を強化するとともに、個人向けの無担保無保証ローンの残高を積み上げ、アセットの増加を図る。また、06年度は赤字見通しのリテール部門を、2009年度までに業務純益100億円に成長させたいとの抱負を語った。


寺井専務執行役は、グループ傘下で消費者金融事業を展開するアプラスやシンキの与信管理システムを活用し、新生銀行のブランドで個人ローン事業に取り組む方針を示した。具体的な計画を示さなかったが、「クレジットカードや消費者ローンで積極的に打って出る」と述べた。すでに、三菱東京UFJ銀行などの大手銀行は大手消費者金融会社と資本・業務提携を結んで個人ローン分野を強化している。寺井専務執行役は「大手行とは違ったかたちでの業務展開を考える」と意欲を見せた。


同行のリテール部門は預金を含む預かり資産が約5兆円なのに対して、運用資産は住宅ローンなど約5000億円にとどまっている。預かり資産と運用資産のかい離が大きいため、寺井専務執行役は「アセットの積み上げが必要だ」と述べた。


一方、リテール事業全体は06年4―12月期に業務純益ベースで12億円の赤字だったが、07年度には黒字転換を果たすと説明。その上で「個人的な考えだが、今後3年間で業務純益ベースで100億円に成長させたい」と語った。


同行のリテール部門は2001年度にスタートし、04年度に黒字転換、05年度には業務純益77億円に成長した。しかし、06年度は再度赤字に転落する見通し。寺井専務執行役は、過去の黒字は同行がいち早く投入したデリバティブ預金のヒットによるものだったとし、「ある意味では、バブルだった」と分析した。現在は、顧客数・預かり資産も順調に増えており、黒字達成の基盤は作れていると説明。今後は「時代やマーケットの変遷に合わせた有力な商品を開発する」と語り、新しい収益基盤の確立を急ぐ考えを示した。<ロイター>


 

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